エアコン、修理、多治見

 

エアコンの修理

一般的な家電品とは同じようで、多少特徴があるエアコンの修理。毎年多数のお問い合わせをいただくので、よくいただく質問についてお話させていただきます。私達の結論として正常に使えるのであればできるだけ使っていただいて結構ですが、平均交換期間、メーカー部品保有期間は約10年。それ以上の期間の不具合は入れ替え工事が必要です。

 

修理にはまず診断料がかかる

故障個所は1か所とは限らない

修理費用は数万円から

製造年から10年以上はほぼ直らない

部品保有期間について





修理にはまず診断料がかかる

エアコンが動かない、電源が入らない、冷えない、室内機から水が漏る、室外機が動かない等いろいろなお話をいただきます。全くわからないから、とにかく来てほしい、というお問い合わせもありますのでとりあえず伺って初期診断をさせていただく場合もございます。

当社では一般的なタイプで出張初期診断料として3,000円(消費税別)いただきますが、その際にある程度症状の目途がついておおよその修理箇所の特定と修理金額がわかります。なお、当社にてエアコンをご購入いただいた場合には原則無料で伺っております

リモコンの電池がない、電池が逆さまに入っている、電源コードが抜けているなどの簡易な原因も全体の2-3割あります。室温が28度の時に28度でリモコン設定をした場合、エアコンはいつまでたっても動かないとか、家電品が得意な人にとっては何でもないことでも、機械が苦手な人は結構困るものですよね。

正確な修理見積もりを算出するには、分解診断を行う必要があり、実際に一部の部品を交換してみる等の作業も必要なため、機種やメーカーによっては修理見積だけで1-2万かかる場合もございます。



故障個所は1か所とは限らない

時々あるのが、故障している個所が1か所とは限らない場合です。私達がエアコンの動作状況を見ると、音や動きなどから「少しおかしいな」とある程度はわかるものですが、一般の方の場合はあまり気が付かない場合も多く、また気づいてもあまり気にせず全く動かなくなるまで使い続ける方もいらっしゃいます。

機械は何でもそうですが、故障しかかっているものをぎりぎりまで動かすと、他の部分に余分な負担がかかることがあり、複数個所同時に壊れることもあり得ます。また、機械が壊れるまでいかなくても一部部品の寿命が縮まったり、あまりいいことはありません。

室内機が動かない場合、風を送るファンがおかしい場合だけでなく、制御基盤もおかしかったということもあり得ますので、修理というにはなかなか難しい。新品のエアコン取り付けはある程度時間を計算できるのですが、修理に場合には短時間で終わるとは約束しにくく、予定していた部品だけで直らない場合には再度部品の取り寄せに時間がかかる場合もあります。

もちろん、ある程度予備の部品をもっていってできるだけはやく修理が終わるように工夫はしていますが、あまり予備の部品を用意して訪問することが重なると、修理をする会社の修理コストが増えてきます。修理部品はメーカーからの事前買取の場合が多く、予備の部品費用を直接お客さんに請求することはありませんが、修理全体の費用は総合的にコストアップになるため、最終的には修理金額が高くなってきます。

修理は早く完了させて早く使っていただきたい、しかし修理費用が高くなってももうしわけない、という中でなかなか難しい判断が要求される場合もありますのでその点はぜひご容赦ください。



修理費用は数万円から

修理費用の平均は私達の記録では約3万円。修理にはそれなりの金額がかかります。電池の入れ間違い等お客さんの使い方が原因であること等、簡易な調整や設定の場合には数千円から1万円以内で済む場合もありますが、他の場合にはたいてい数万円になり、近年修理金額は増加傾向にあります。

現在家電製品主要メーカーは、三洋がなくなり、東芝、シャープが外国資本になったように、日立、三菱が商品品目をどんどん減らしているように、どこも儲かっておりません。パソコンでは日本の代表メーカーであったNEC、富士通共、中国企業に株式の過半数を売却しました。メーカー、販売店共どこも大変です。

そこに近年「働き方改革」という言葉に象徴されるように、働く人の待遇改善が進み、それが結果としてお客さんにコストとして負担をお願いすることになってきています。他の業界でもそうですが、「経営努力」でコスト増を負担することはもはやできず、商品、サービスの値上げにより何とか業務を継続しているような状況です。

部品の金額が上がり、部品配送費が上がり、人件費が上がり、結果修理費用が上がってきた。という流れになってきておりますが、これも時代なのでしょう。正直、私達も修理対応にもコストがかかるので必要な分は請求させていただくことになっております。

以前からそうですが、「商品を作る」ということはもちろん非常に大変なことではありますが、「計画」ができ、工夫次第で半素人でもできる「製造」よりも、1軒1軒訪問する、相手の都合に合わせる、故障個所が違う、取り扱う商品が多岐にわたる、経年劣化のある「修理」という作業のほうがコストを下げにくいという事情があります。メーカーも当然のことではありますが、修理は「営利ビジネス」と考えるようになってきましたからね。

家電製品が登場してはや半世紀くらいでしょうか。商品は劇的に安くなったが、修理費用はそれほど変わっていないのはそう言ったことも理由にあります。



製造年からほぼ10年で修理はほぼ不可

故障かな、と思った場合。故障個所のめどを立てることも大事ですが、まずは製造年か購入年月日を確認してください。

リモコンの電池がおかしい場合を除き、製造年(わからない場合は購入年月日)からほぼ10年で修理はまずできないと考えてください。製造年は本体室内機か室外機の製品番号が書いてある場所の近くに2012年製造とか05年製造とか書いてある場合が多いです。

まずはそこをみて、10年以内の製造年であれば、どんな症状でもお金さえ出せばほぼ直ります。まれに熱交換器交換など高額修理になりそうな場合には、小さな畳数のエアコンなら買い替えたほうがいい場合もありますが、それは有料の修理見積を頼んでから金額が確定してから考えてもいいかもしれません。

しかし、製造年から10年を超えた場合、専用交換部品がないので専用交換部品でない部分の修理しかできません。実質9割がたは修理が不可能です。実際に分解して詳細な故障個所診断をするだけでもある程度のお金はかかりますから、残念ながらあきらめたほうがいいですね。

明らかにリモコンの故障による動作不具合に関してのみ、まったく同じ動作はできないが、基本的な「冷房」「暖房」「除湿」「温度調整」ができる互換リモコンがございます。設定が少しややこしいですが、互換リモコンで急場をしのぐこともできるかもしれません。



部品保有期間について

家電品には部品保有期間があります。家電品に限らずどんな製品にもある程度の部品保有期間がありますが、家電品の場合、消費者庁、公正取引委員会から認定されたルールに基づき、各メーカーが表示をすることになっています。

家電、部品保有年数、エアコン、家電製品


全国家庭電気製品公正取引協議会
補修用性能部品表示対象品目と保有期間


多少メーカーに差があるかもしれませんし、罰則のある法律にはなっていませんので、家電リサイクル法やPCリサイクル法と違いすべてのメーカーが守っているわけではありません。国内大手メーカーはほぼ守られているので安全ですが、国外メーカーはその点怪しいところはあります。

パナソニックの場合、エアコンは10年の部品保有期間ですが、

パナソニック 補修部品の保有年数


「10年では短い」というお話?をお客様から伺うこともありますが、「本体の金額が上がりますよ」と説明するとある程度の方は納得していただけます。

メーカーにとって部品を10年間保有し続けるのは大きな「負担」です。何十種類のエアコンを発売するわけで、それらに100種類を超える部品が使われています。多少は共通部品もありますが、エアコンだけで毎年数千種類?の部品を管理しなければいけません。それを10年保有し続けるといくつになるのでしょう。

メーカーは公表していませんが、複数年、複数機種にわたる共通部品があるとは思いますが、それでもエアコンだけで10年で1-2万種類にはなるかもしれませんが、それだけの部品を10年間保持、管理しなければいけません。洗濯機、テレビ、冷蔵庫等それぞれにもそれぞれの部品保有年数がありますが、パナソニックが部品保有年数を公表している部品をすべて保管し続けるとなると数十万から数百万点の部品になるでしょう。

部品がなくなれば途中で生産することもあるでしょう。管理するだけでも本当に大変です。そんな大きな負担のある部品保有をたとえばエアコンならば15年、1.5倍にすれば部品保有コストは1.5倍では収まらないでしょう。ところが保有期間を長くしても、早く買い替える人も多くいらっしゃるわけで、多くの人の長期の部品保有期間が必要とは限りません。

部品保有年数を増やした場合、最終的にそのコストをだれが負担するのか、それはお客さんであることは間違いありません。そういった様々な負担に耐え切れず、東芝やシャープの家電品が自社運営できず、海外資本になるなんて10年前には信じられませんでしたが、家電メーカーはどこも余裕はありません。

新興メーカーが作っている安くて多少使える「ジェネリック家電」なんて言葉が一部であるようですが、成分が全く同じ医薬品とは違い、造りや耐久性に違いのある家電品は安いものはそれなりのものです。部品保有年数も罰則はないため、ジェネリック家電は壊れたらそこであきらめる場合も多く、私達も積極的に販売できません。

大手メーカーが守っている部品保有期間がエアコンの場合は9-10年ですが、それなりの金額がかかるエアコンを安心して、できる限りお値打ちに使うにも、パナソニック製品の場合10年の部品保有期間が過ぎて故障した場合すぐにあきらめて買い替える、というのが総合的に見てお値打ちになるのでしょう。


多治見、エアコン、ガス、補充

 

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