省エネエアコン

・エアコンの期間消費電力量
エアコンの期間消費電力量を見てみましょう。まずはこの「期間」というのは、エアコンは冷蔵庫のように年中止まらず動いてるものではなく、テレビのように毎日ある程度の時間使うものでもありません。夏と冬にフル回転、春の花粉時期に花粉除去エアコンが動き、雨が多いと洗濯物の乾燥に使うくらいで、決まった期間使うものではありません。
生活習慣や嗜好によっても使い方は人それぞれなわけですから、ある程度基準を設けて消費電力量を測る必要があるわけです。HITACHIの低価格エアコンRAS−LC22Wで消費電力量を見てみましょう。
一般に使われている基準は、(社)日本冷凍空調工業会規格におけるルームエアコンディショナの期間消費電力量算出基準ですが、それに照らし合わせると、下記の条件下での使用が基準値となります。
・外気気温 東京がモデル
・設定室内温度 冷房時27℃/暖房時20℃
・期間 冷房期間6月2日〜9月21日の3.6ヶ月間/
暖房期間10月28日〜4月12日の5.5ヶ月間
・使用時間 6:00〜24:00の18時間
・住宅 JIS C 9612による平均的な木造住宅(南向き)
・部屋の広さ 機種に見合った広さの部屋
この基準では1日に18時間使用することを前提としていますので、ほぼつけっぱなしといえるでしょう。いくら暑い多治見の夏でも、1日18時間つけっぱなしにする人は、どちらかというと少数派かもしれません。冷房期間3.6ヶ月、暖房期間5.5ヶ月とずいぶん長めに取ってありますので、現実にはエアコンをこんなに使う人はいないでしょう。
しかしありがちなのが、「あまり使わないら部屋の大きさよりも少し小さめのサイズのエアコンでいいだろう」という方が結構いらっしゃいます。単純に考えれば、小さめのエアコンなら使用電力量は少なそうに感じますが、8畳の部屋で6畳用エアコンを使うと常にフルパワーで運転し続けなければならず、設定温度になったら運転が止まるのがエアコンの省エネの一つの大きな理由なのですが、サイズが小さいエアコンではなかなか設定温度にならないため、高出力で運転し続けなければなりません。
そのため、本来の8畳用よりも多く電気代がかかることがよくありますので注意しましょう。また、築年数が経っている建物で隙間風が入りやすい建物は、一回り大きなエアコンをつけたほうが、結果的に効率が上がり電気代が安く済むことがありますので、設置サイズには十分注意してください。
さて、エアコンの場合の細かな電気代の計算ですが、1日18時間つけたとして冬場の暖房期間5.5ヶ月間で691kWh、夏場の3.6ヶ月間で267kWh消費します。1kWhあたり22円で計算すると冬場の電気代が5.5ヶ月18時間エアコンを運転し続けても、15,202円。1ヶ月あたり2,764円、1時間で計算すると約5.1円という計算になります。
夏場では5,874円ですから、1ヶ月1,632円。1時間では約3円という計算になります。実際にはそんなに使わないでしょうから、夏場にエアコンを3ヶ月間1日10時間、冬場には4ヶ月間1日10時間使ったとしたら、夏場に2,700円、1ヶ月900円しかかかりません。冬場でも6,120円ですみます。
どれだけエアコンを使うかは個人差があるので個々に計算しなければいけませんが、少なくともエアコンの期間消費電力量というのは多めに計算してあるように思います。昔のエアコンは機種によって差は多少ありますが、おおむね10年前のもので今の約2倍、20年前のもので約4倍の電気代がかかっていた計算になります。
20年前のものは確かに電気製品としてはとても省エネとはいえなかったでしょうけど、現在はずいぶん進化しました。まるでできの悪い子が20年で優等生になったような感じですね。
このHITACHIのRAS−LC22Wはコストパフォーマンスに優れている機種なため、お掃除機の機能や花粉除去機能などは付いておりませんが、標準工事費込みで59,980円で販売しているため、20年前のエアコンを使って4倍の電気代で多治見の酷暑を乗り切ることを考えれば、今のエアコンなら同じ電気代で4倍の時間使うことができます。
灯油が高くなって補充がよけいにわずらわしくなり、臭いと油でいやな思いをする石油ストーブや、価格は安いけど、常にフルパワーに近い発熱をするので、なかなか暖かくならないのに電気代だけはすごくかかる電気ストーブを使うことを考えれば、新しいエアコンを設置したとしても、6畳用なら数年で元が取れてしまいます。
大きな部屋で使うにしても、電気ストーブや石油ストーブなら1台では絶対足りず、複数台の暖房器具を使わなければならないので、こちらも容量の大きなエアコンをつけたほうがトータルコストとしては安くなります。石油ストーブや電気ストーブは1万円台で購入できるため、初期費用が安いことに眼を奪われがちですが、5年ほどすれば、安いエアコンならほとんどの機種で元が取れることになるでしょう。
また、20年前のエアコンよりも現在の低価格エアコンのほうがずっとお部屋の空気をきれいにすることができますので、目先のまやかしの得を取るか、長期的に家計にやさしく、空気がきれいになって家族の健康にもやさしく、地球にもやさしいエアコンを季節かでんとしてはぜひお勧めします。
