リサイクル・廃棄について
「リサイクル社会は地球に優しい」というのは当たり前なのですが、お財布にやさしいかどうかは微妙なところです。リサイクルは社会にとって必要だ、と誰もが知っていても、家計に負担がかかり過ぎるようではつらいですよね。廃棄をするにも同じです。その微妙なラインを多治見市内の現状にふまえ解説させていただきます。
家電リサイクルとPC(パソコン)リサイクル
家電製品とPC(パソコン)リサイクルは、似たように思えますが、管理している団体が違いますので仕組みが多少違います。ここでは家電リサイクルについてのお話をさせていただきます。パソコンのリサイクルはこちらをお読み下さい。
家電リサイクルとは
お時間のある方はこちらをお読み下さい。
・趣旨と目的
・リサイクル費用
・一応自分でできるリサイクルと廃棄
・メーカーによって回収場所が違う
・よく回っている無料回収車とは?
・趣旨と目的
家電リサイクルが始まった目的にはいろいろありますが、リサイクルを積極的に行い循環型の社会を作る、資源の有効利用、ゴミ処理施設の負担軽減などがあります。リサイクルを積極的に行う、というのは聞こえはいいのですが、現実的にはなかなか難しい・・・。
家電リサイクルが始まる時も負担金額、方法について、散々もめていましたが、素材の価格が暴騰した現時点でも、解体作業は赤字になる場合が多く、積極的に喜んで各メーカーが行うようにはなっていません。解体作業はほとんどの場合、最終的には1台ずつ人間が行うため、大きな冷蔵庫、洗濯機は一人で運ぶことも出来ませんから、どうしても人手がかかる分、経費はかさむためメーカーの持ち出しになっている場合も多いのです。
とはいっても、自治体が管理するゴミ処理場はどんどんいっぱいになっていて、多治見の愛岐処分場も拡張問題でいつももめているのはご存知の方も多いでしょう。人間が地球に住まわせてもらう上で、リサイクルという問題は避けて通れませんので、電気製品は現在4品目(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン)に限られていますが、将来的には広がることは間違いなく、循環型社会を本気で構築しようと思えば、家電製品全般にわたって行う必要もあるでしょう。
幸い?材料である素材の暴騰ともいえる値段の上昇が、リサイクルの流れを後押ししていますが、今後も素材の価格はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)などの、発展途上国の中産階級が劇的に増えることに伴い、どんどん上がっていくことが予想されていますので、ぜひリサイクルシステムを採算が取れるところまでは発展していってほしいものです。
・リサイクル費用(税込)
一応、各メーカー各社によって決められているようですが、ほとんど統一されています
冷蔵庫 4,830円
洗濯機 2,520円
エアコン 3,150円
テレビ 2,835円
年式、大きさにかかわらず費用が統一されていますのでわかりやすいのですが、冷蔵庫、テレビは2−3倍の大きさの差があるので、小さいサイズをお使いの方は納得されないかもしれませんが、現時点ではなんともなりません。この制度は今後何度か見直しされる予定ですので、料金、品目は随時変わってくると思われます。
このリサイクル費用の金額は、法律で定められている手順でメーカーが処理する金額ですので、取外し、収集料金が入っておりません。ここがまたわかりにくいのですが、私達の取外し、収集料金を記載しておきます。
ヨシダデンキ 家電リサイクル 収集運搬料 (多治見市内、税込)
リサイクル料金に下記の収集運搬料を足してください
冷蔵庫(標準取外料金込)
200L未満 6,300円
200L以上〜400L未満 7,350円
400L以上 8,400円
洗濯機(標準取外料金込)
6k未満 2槽式洗濯機、全自動洗濯機 5,250円
6k以上 全洗濯機、乾燥機付洗濯機 6,300円
エアコン
2.5k未満 5,250円
2.5k以上〜3.6kまで 6,300円
4k以上 7,350円
取外し料金 10,500円〜
テレビ
20インチ以下 4,200円
20インチ以上30インチ未満 5,250円
30インチ以上 6,300円
電子レンジ、掃除機、ジャー釜などの家電4品目以外の引き取り料金
2,000円〜
ヨシダデンキへ持ち込み時 全製品 500円引
新品ご購入時の旧品引取りには割引があります。ご相談下さい。
リサイクル料もある程度しますが、収集運搬料も決して安くはありません。基本的に電気製品は大きく、重い物が多いので、一人で運ぶことが難しく、また、規定の収集場所までが遠いため、そこまでの運送料もかかります。一応、自分でリサイクル手続き、運搬等も出来ますが、大きさなどから現実的に可能なのは小型テレビくらいなもので、洗濯機や冷蔵庫はどこの家庭も、半端でなく汚く、大きいため、乗用車に載せることが出来ず、運送には少なくとも軽トラックは必要になります。
エアコンは、取り外し時に知識と専用工具が必要で、フロンガスの回収をしないといけないため、引越し時にしまってあったエアコンならともかく、取り外して処理するのは現実的ではないでしょう。全製品とも新品購入時なら、取外し、収集の手間が一度で済むため、割引措置がありますので、新品購入時に間違いなく処分することをオススメします。
・一応自分でできるリサイクルと廃棄
一応、電気製品(家電4品目)のリサイクル手続きは自分で行うことも出来ます。大きさ、重さなどからほとんどチャレンジされる方はいないようですが、小型テレビくらいなら可能かもしれませんし、軽トラックが自分で用意できて、大きくて重いものを運べる人数が確保できる人であればエアコン以外は可能かもしれません。しかし、400Lの冷蔵庫など100k近くありますので、慣れてないと危険ですし腰を痛めますので無理はしないほうがいいでしょう。
順序としては、郵便局でリサイクル料金を支払うことからスタートします。
ここでは、その後の処理方法についてお話しますが、多治見市の場合、自治体での回収は処理センターへの持込となります。
・多治見市大畑センター 鉄、発泡スチロールの持ち込み先
・多治見市笠原クリーンセンター ごみは一通り引き受けてくれます
遠くなければ、笠原クリーンセンターが便利で、産業廃棄物以外、ほとんどのゴミを引き受けてくれます(すべて有料)。しかし、電気製品4品目は、処理センターから指定の回収場所まで2,000円の配送料がかかるので、わざわざ処理センターへ持っていくくらいなら、指定の回収場所まで持って行ったほうがいいでしょう。指定場所は土岐と美濃加茂にありますが、メーカーによって引き取ってくれる場所が違いますので、ご注意下さい。
家電4品目以外の品(電子レンジ、ジャー釜、掃除機等)も大畑、笠原センターで引き取ってくれますが、一番
便利なのは、市役所、支所などで500円で売っている粗大ごみシールを買ってきて、地域の粗大ゴミの日に出すことです。その間保管しておかなければなりませんが、誰でもできるのでオススメです。1辺が1m以内なら粗大ゴミで出せますので、ほとんどの電気製品は出せますが、洗濯乾燥機は08年にリサイクル法の改正が予定され多分出せなくなるので、出すなら早いほうがいいかもしれません。
・メーカーによって回収場所が違う
家電リサイクルで問題なのが、メーカーによって回収場所が違うこと。メーカーはAグループとBグループによって分けられ、多治見からならAグループが美濃加茂、Bグループが土岐まで持っていかなければいけません。
Aグループ回収場所
(株)大脇商店 美濃加茂市前平町1-72 TEL 0574-26-3215
Bグループ回収場所
東海西濃運輸(株) 土岐市泉町定林寺字土居200-1 TEL 0572-55-2101
このグループ区分けを間違えると、わざわざ多治見から持っていっても引き取ってくれませんので大変です。なぜ、メーカーによって回収場所を分ける必要があるのか、まったく理解が出来ません。一箇所に集めるとメーカー数が多くて大変だから、とかなんとか理由がつけてあるようですが、単純に利権の分け合いであることは明白です。どうせ分け合うのなら多治見にも回収場所を設けてほしいものですが、なぜかその点が便利に出来ていません。許認可業のわずらわしいところです。私達も月に数回運んでいます・・・
・よく団地を回っている無料回収車とは?
「使わなくなった電気製品・パソコン・自転車 壊れていても無料で回収しまーす」
と多治見市内でもよくみかける無料回収車ですが、どうして無料で回収してくれるのでしょうか。これはいろいろ問題がありまして、基本的によくて法律上ボーダーライン、道徳的にはアウト。悪ければ法律上もアウトな業者が多いのでご注意下さい。
無料回収の仕組みはいくつかありますが、基本的に
@使えるもの、修理が簡単そうなものは修理して中古で販売
A壊れているテレビやラジカセなどは、そのままアジアや中近東に輸出し現地で直して使う
Bパソコンは金の取り出し、レアメタルの取り出しのためバラして、中国などへ基盤を輸出。現地で汚染を撒き散らしながら分解
C処分できないものは分解して、不燃ごみとして破棄
と、すべての業者が100%そうではありませんが、結構な割合(ほとんど?)がそうであるといってしまってもいいかもしれません。
@使えるもの、修理が簡単そうなものは修理して中古で販売
これは問題ないと思います。しかし、ここに収まるのは全体の何%でしょうか。多分10−20%くらいではないかと思われます。「壊れていても無料で回収しまーす」というアナウンスですので、壊れていても当然です。また規格が古すぎて中古で売れないものもたくさんあります。
A壊れているテレビやラジカセなどは、そのままアジアや中近東に輸出し現地で直して使う
これは日本だけを見ると問題ないように見えますが、国際的には問題になっていまして、フィリピンからは名指しで非難をされました。輸出したものも最終的には処分する必要があるのですが、その処分方法が輸出を受けるような発展途上国には国々にはほとんどありません。
ゴミになったら昔の日本のように単純に埋めるだけのため、始末が非常に大変です。本来なら、そんなゴミになるような商品を輸入しなくても、と思うのですが、そこはさすがMide in Japan。中国ブランドの新品を買うより日本のブランドの10年前の壊れた中古品直したものを買ったほうが長持ちするそうです。
最近は中国ブランドの電気製品も質が上がってきましたが、やはり安いだけではだめなんでしょうね。車にも同じようなことがいえるらしいのですが、日本ブランドへの信仰はすごいものがあるようですね。
Bパソコンは金の取り出し、レアメタルの取り出しのためばらして、ほとんどを中国へ基盤を輸出。現地で汚染を撒き散らしながら分解
パソコン、携帯電話の基盤には大量の金、レアメタルが使用されています。その量は世界最高の金鉱山よりも含有量が多いとされ、安全に取り出すためには技術が必要なものの、貴重な資源としてリサイクルされています。正規ルートで回収されたものは、当然そういった回収ルートに乗るのですが、無料回収車などで回収されたものは、記録が残らないため、中国などに基盤だけ輸出され、現地の最悪な環境で汚染を撒き散らしながら貴重な金属だけを取り出す、危ない作業が行われています。回収記録が残らない方式では、どこにでも流れますのでそれが怖いですね。
C処分できないものは分解して、不燃ごみとして破棄
法律上、正規のリサイクル料金を正規に払って処分しなければいけませんが、なんともならないようなものは自分で分解して、必要な金属だけを取り出して後はさりげなく処分場に持ち込む業者も非常に多く存在します。それだけでなく、不法投棄もほぼ、こういった品物がもとに行われているためまったく困ったものです。
無料回収車はよほど信用が置けるところ以外は利用しないほうが無難でしょう。とはいっても、無料回収車で信用の置けるところは私達は知りません。私達の倉庫には、いつもお客様から回収してきた廃家電が積んであるものものですから、毎週のように「無料で回収させてください」と回収車にきますが、まともな業者は一社たりともありませんでした。中には、無料回収といいながら一般の人から半分脅してお金を持っていく人も、結構いるようですのであまりかかわらないことをオススメします。
