地上デジタル(地デジ)対応薄型テレビの買い時?

・時期は微妙
・2世代前はちょっと危険?買うなら1世代前まで
・地デジ受信可能世帯は、とりあえずまず1台導入しましょう
・今から1台ずつ更新しましょう
・値段は劇的には下がりません
・2011年に更新するのはちょっと危険かもしれません
・時期は微妙
地上デジタル(地デジ)放送対応の薄型テレビは、液晶、プラズマの差がなくなってきておりどちらでもいい、とはいえますが、買い時の時期がなかなか定まりにくい商品といえるかもしれません。
技術的にまだ多少進化し続けており、今後も安くはなっていくでしょうが、特定の時期に商品が出たり、ボーナス時期だから安い、といったことは他の家電と同様に多少はありますが、一定の時期だから安くなるといったことはないかもしれませんね。
現在32インチのパネルの一部が値上がりをしていますが、短期的には需給バランスにより価格が上下することもありえます。07年は年末に東芝の32インチが多少安くなりましたが、価格帯は年初とあまり変わっておりません。
06年はあきらかに20−30%ほど安くなったのに比べれば、それほど大きな差とはいえないでしょう。長期的に言えば、08-09年にかけて、国内ではSHARP、Panasonicの大型パネルの工場が本格稼動します。
さらに韓国サムソンが、08年度に現在のパネルの工場を拡張するという報道がありますので、そのすべての工場が生産体制が整うようになってくると、多少市場が安くなるかもしれませんね。
現在の所いえるのは、故障したら修理せずに買い時ですよ、ということかもしれません。
・2世代前はちょっと危険?買うなら1世代前まで
1世代ではマイナーチェンジですが、やはりまだ成長途中の商品ですから、価格のこともありますが、技術的な進歩も十分計算に入れないといけません。
2世代前の売れ残りが時々市場に出てきますが、現行機種より5−10%くらい安いだけで買うのは、少し危険かもしれませんね。地デジチューナーが付いていればなんでもいい、ということであれば別ですが、2世代前では画質の差やその他の作りこみの差がわかるため、1世代前ならまだしも、2得代前の商品は買わないほうが無難です。
30%安ければ考えてもいいかもしれませんが、その差を把握した上で十分検討することをオススメします。
・地デジ受信可能世帯はとりあえずまず1台導入しましょう
一人暮らしで1台しかテレビのないところは別ですが、2台以上テレビがある建物で、おりべケーブルテレビのアナログコース以上に加入されている方か、ご近所でアンテナ受信で地デジを見てる人がいる場合には、そろそろ1台は導入して下さい。
まず1台導入して、宅内配線などの設置環境を確認することはとても大切な事です。最初の1台でとりあえず見られれば、アンテナかケーブルテレビの信号は元から設置した場所までは有効であるとわかり、最初の1台が映らない場合、電波の受信設備から検討しなければならず、最終的にデジタル放送が受信できるまでに時間がかかることもあります。
今はまだ大丈夫ですが、導入まであと1年という段階までになると、アンテナ、配線工事が混み合うことも予想されるため、出来るだけ早めに環境を整えていただいたほうが良いと思われます。
・今から1台ずつ更新しましょう
どこのご家庭も、テレビは最低2−3台あると思われますが、地上デジタル(地デジ)放送になるからといって、1台で我慢するわけにも行かないでしょう。今や、台所から個室まで人数分以上に必要になってきたテレビですが、ブラウン管の14インチでも地デジ対応液晶テレビなら20インチにしないと、縦横比が違い縦が短くなるため見れたものではありません。
07年11月現在、20インチのテレビは約9万円(税込)で販売しておりますが、仮に最低3台買い換える必要があったとしたら27万円しますが、受信工事などをすると最低でも35万以上するため、一度にする出費としてはなかなか厳しいかもしれません。
そのため、今から少しずつ更新をしていただき、2011年には家族でチャンネル争いが起こらない程度には、していただかないといけないでしょう。
・値段は劇的には下がりません
ここが一番肝心なところかもしれませんが、今後値段は劇的に下がるでしょうか?
結論としては、32インチ液晶では年率5−10%の緩やかな価格変化はありますが、過去5年にあったような価格の下落はないと考えます。今年は37、42インチの低価格モデル(ハイビジョン)は20%ほど下がりましたが、フルハイビジョンや倍速ハイビジョンなどの高級タイプは10%も下がっていないでしょう。
家庭のリビングの最低サイズ32インチは、発売された02年には50万ほどするような高級品ではありましたが、07年11月現在ではその当時よりも性能が良くなった上に、約13万(税込)で販売しております。ならばあと5年後にさらに1/4になるかといえばそんなことはありえません。
最も、よく似た産業構造の半導体分野では携帯音楽プレーヤー、やデジタルカメラに使われているメモリは5年で1/32になるといわれておりますので、世の中にはまったくそんなことがないとは言い切れませんけど、テレビの価格が劇的に下がらないのにはいくつか理由がありますから、それをご説明いたしましょう。
@ある程度価格が下がってしまったので下げる余地が大きくない
A発展途上国の技術水準が追いついていない
B形が大きく、重く、新製品の発売頻度が多いため流通経費の削減が難しい
C世界中で素材の高騰があり、材料が大きく値上がりしている
@ある程度価格が下がってしまったので下げる余地が大きくない
5−6年前の今の何倍もした薄型(液晶、プラズマ)テレビは、過去10数年にわたる研究開発費や工場の設備投資などの償却費用が大きく負担となっていましたが、その当時に支払っていた基礎研究に対する費用は現在では償却済みであり、また大量生産大量販売によるコストダウンもある程度見込まれるようになったためため、新しい部品を開発しても1台あたりにかかる償却費は大きくありません。
また、商品の登場期には多大な宣伝費が必要な場合がありますが、現在では消費者に対する意識付けのためと、新機種が発表された時の広告費が加算されるだけなので、1台あたりの広告費もそれほどではありません。一般家庭に入る耐久消費財としては、車ほど特別高いものでもないので、時間かけて価値が下がっていくことはありえますが、急激に下がることはないでしょう。
A発展途上国の技術水準が追いついていない
これは今後どうなるかわからないことですが、現在の液晶、プラズマのパネル(画像表示部分)は世界中でも日本、韓国、台湾でほとんど作られています。部品単価の絶対金額が安いわけではなく、人件費の安い国で作ることは技術流出の懸念があるため、今後もあまり広がることはないと考えられていますが、半導体と同じく大量生産のためには初期投資が数千億単位でかかるため、発展途上国にそれほどの資金は集まりません。
そのため日本では現在SHARP、Panasonicの2社だけがパネル製造で生き残るといわれています。ただ、この2社も今後の強烈な競争の中でどうなるのかわかりませんが、現在の状況では急に価格で負けることはないでしょう。
B形が大きく、重く、新製品の発売頻度が高いため流通経費の削減が難しい
形が大きく、重い商品は物流経費がかかります。商品寿命が長ければそれでも製造工場を集中して運賃の安い船便で運ぶことが主流になりますが、まだ新製品が半年−9ヶ月ほどで発売され、生産調整も頻繁に入るため、在庫管理も難しく流通経費を下げることはなかなか出来ません。
もちろん、それでも10年前に比べれば、流通経費は格段と安くなりましたが、標準サイズである37−42インチのテレビは最終納品時(販売店がお客さんのところへ運ぶ段階)でも一人では時運べないので、配送料金にしめる人件費が2人分かかるだけでも、数千円の経費がかかりますから、以前の25−32インチブラウン管テレビが主流だった時代に比べ、今後も流通経費を抑えることは難しいでしょう。
C世界中で素材の高騰があり、材料が大きく値上がりしている
石油天然ガス・金属鉱物資源機構 レアメタルの説明
薄型テレビは最新技術の塊ですが、最新技術はレアメタルという貴重な金属が欠かせません。画像の発色や反応速度を良くするために使っていますが、そのレアメタルはここ数年で3倍から、ひどいものは10倍以上に値段が上がっています。
使用している量はグラム単位以下ですが、1グラム1万円以上もするという、金より値段が高いものも使われている機種もありますので、最終小売価格30万のテレビでも1グラム1万円のレアメタルがほんの微量でも、数種類使ってあれば、製造原価に占める割合は少なくありません。
37インチのフルハイビジョンパネルの製造原価が、1枚7−8万といわれていますので、グラム1万円のレアメタルの製造原価の占める割合は、とても大きいものには間違いありません。
もちろん、レアメタル以外の素材も大きく値上がりし、プラスチックの大部分の材料である石油が、数年前の4倍ほどになってますから、他の素材の高騰ぶりも推し量れるところでしょう。
輸送燃料も1.5倍になれば、末端価格に大きく跳ね返ってきますからたまりません。国内でもガソリンスタンドが悲鳴を上げていますが、基本的にBRICSの中産階級が輸送燃料の消費を急速に押し上げているため、今後も値上がりが見込まれ、短期的でも値下がりは難しいかもしれません。
BRICS諸国の中産階級が、車を持つようになってきたため、あと15年で世界中のガソリンの消費量が2倍になるレポートもあるようです。
ということは、世界中の車が現在の2倍の燃費のエコカーになるか、ガソリンの値段が2倍になるか、エタノール車が増えすぎて穀物価格が思いっきり上がるか、まったく予想はできませんが、どれにしてもついていけるかどうかわからないほどの変革のスピードが要求されることは間違いなく、身震いがします。
・2011年に設置するのはちょっと大変かもしれません

ギリギリまで待っていればいいや、というお話をよく聞きますし、その気持ちも良くわかるのですが、2011年にはどのような状況になっているのかがわかりません。アンテナ工事をするためには当然、経験と機材が必要なため、工事可能な会社は多治見市全体でも限られます。
アンテナ、配線工事は量販店はほとんど外注のため、自社では出来ず専門会社か地域家電店が行っておりますが、地域家電店はここ10年で1/4近くが廃業し、残っているお店も高齢化が進んでいるため、工事可能店舗は限られてきます。
専門会社もありますが、多治見市内にはないはずですし、2011年の騒動だけでその後は沈静化が予想されるため、どこも大きく人員を増やすことは出来ないでしょう。特に1台も地上デジタル対応テレビが入っていない建物に設置して、デジタル放送が映らかった場合には原因究明に時間がかかりそうだと、順番が後になるかもしれません。
私達は、どのようなアンテナ、受信工事でも出来る限り積極的に対応させていただくつもりですが、それでも工事に1ヶ月待ちということが発生しないとも限りません。そんな状況を避けるためぜひ遅くとも2009−2010年中にはアンテナ+宅内配線を含めた設置を最低1台はお願いします。
